当生協の生命共済は全て掛け捨てです。積立じゃないなら損じゃない!と嘆く方がいらっしゃいますが、本当に損なのでしょうか?
仕組みと違いを知れば損か得かの判断がしっかりとできるでしょう。
知らないで損することはあっても、知って損することはありません。
掛け捨てと積立。大事なのは仕組みと意識。
掛け捨ても積立も、結果から言えばどちらもメリットがあるものであり損をするものではありません。
必要部分だけの出費で済ませるか、万が一の場合も踏まえて重ねて保険をかけておくかの違いとなります。
掛け捨てと積立の違いはどこにあるのか。
こちらの例をご覧いただくとわかりやすいでしょうか。
青い部分が掛け捨て保険料の支払いですね。
見ての通り大変安く済んでいます。
これは保険における「保険として確保しておかなければならない資金プール用掛金」となります。
それ以外は不要であるという方式です。
また、オレンジの部分が積立の保険料の支払いです。
これは「資金プール用掛金+万が一解約した時に返す約束をしたお金」という中身になります。
そして緑の枠で囲んだ部分が、解約した時に返す約束をしたお金。つまり解約返戻金です。
解約返戻金は所定回数まで、戻りの割合が低い
積立保険では、所定回数及び所定金額へ到達するまでは支払いを続けなければなりません。
そのため年齢に応じて月の支払い金額に差が生じるのです。
ここでポイントなのですが、スタートしてしばらくはほぼ解約返戻金はないものと考える必要があるということです。
掛ければ掛けるほど、解約返戻金の割合は大きくなっていきます。
しかし、保険の契約内容によっては満期まで支払っても解約返戻金の割合が支払金額に満たないような保険もあります。
事前だっての注意が特に必要になってくることを念頭に置いておきましょう。
掛け捨てのデメリットとは
こちらについては、おそらくは認識している通りです。
支払いをした保険料(共済料)は保険として必要な資金プール用の掛金とされるので戻ってはきません。
しかし、そのほとんどが非営利団体である組合による共済が多いので毎年の割戻金などによっては少し返ってきたりもします。
比べてみたらわかる2つの違い
わかりやすいところで、2つを比較してみました。
こちらでメリット・デメリットを確認してみましょう。
掛け捨て型
- 月の支払がとにかく少ない
- 掛けたお金はほぼ戻ってこない
- 支払以外のお金を貯金、および毎日の生活費へと回すことが可能
- 保険金及び共済金は、年齢に応じて下がる
積立型
- 月の支払が多くなる
- 満期まで頑張ればお金は戻ってくる※(割合は保険商品次第)
- 支払に一杯になってしまう恐れあり。
- 保険金が多い(保険商品による)
決め手は今後の生活と求める生活スタイル
万が一を想定して多人数でお金を出し合って貯めておこうよ、というものが保険及び共済の概念です。ただし、万が一を想定してどこまで普段の生活をカットするのかが思案のしどころではないでしょうか。
ちょっと我慢してでも!と考える方は積立型
積立の良いところは先にあげたとおり、頑張って満期まで掛け続ければお金が戻ってくることにあります。
安くはない金額を払い続けた先にある安心はとても大きなものです。
今を頑張れる方、そして今の生活に余裕がある方は積立型の保険が良いでしょう。
今だってギリギリ!できれば出費は避けたいと考える方は掛け捨て型
今この時期に出費が大きいのは辛い、必要以上にお金を支払う余裕なんてないよ!と考える方は掛け捨て型一択。
年齢に応じて保険金(共済金)は下がってしまうものの、最低限の出費で済むことは大きなメリット。今の時間を大事にしたい方は掛け捨て型がおすすめです。
自身の生活を見つめなおすことで保険の見直しを
こうして改めて見てみると、保険の見直しを検討する場合の参考になるのではと思います。
結局は自身の希望次第ではあるのですが、無理をせずできる限りの中でやりくりをすることが無難なのではと考えてしまいます。
自身の生活スタイルにあった保険や共済を選びましょう。
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